東南アジアの人件費の安い国で縫製等の低コストな製品を日本の市場に、安価で気軽に購入できるカジュアル衣料を売るという発想なら、他の業界でも普通にあるでしょう。 低価格で高品質、さらにカジュアルでもデザイン性の高さも選択の幅広さが求められるニーズの多様化に対応できるシステムでなければ、ユニクロの今日の驚異的な発展はなかったでしょう。 同社のユニークなところは、商品開発と商品生産と商品販売を一貫して自社内で行うシステムをカジュアル衣料の販売業界にいきなり持ち込んだことでしょう。このような一貫システムを一般に製造小売業(SPA)と呼びます。 商品の企画はすべて、多様なニーズのマーケティングリサーチを持った同社の部門で行います。 中長期を見据えた企画で、人件費の押えられる東南アジア諸国等の委託工場で徹底した生産管理のもとに行われます。それはコスト管理だけではなく、商品の品質管理も同社のスタッフのノウハウによって行われ、それは従来の日本企業にはない徹底したものといわれています。 商品を絞り、大量販売を可能にする秘密はここにあるのだといえます。