いまや、印刷業界全般の地盤沈下が続いている中で、大日本印刷は従来からの幅広い事業分野を拡げているだけでなく、未知新規分野への積極的で大胆な進出を果たしてきたことは、常に長期の未来を見据えての戦略的な事業展開の視座を持っているからでしょう。 中小企業のような小回りの効く企業体系でないことは自明なのです。 それは情報産業の強みかもしれません。印刷という紙の記録媒体の生産に携わる企業に止まらず、情報収集から情報の発信まで総合的な産業としての事業を確立してきたことが、この巨大企業にして、ますます新たな時代に対応しての変貌と拡大をも可能にしているようです。 それは例えば、従来から出版の印刷だけでなく流通にも参入していましたが、2009年春には、中古書籍販売大手ブックオフへの出資という動きも注目を浴びました。 新規出版ではなくて、リサイクルの出版事業にも、印刷大手会社が参入することは業界に衝撃を与えた事件でもあったようです。 エコやリサイクルといった一環で社会的なペーパーレスの要請を逆手に取り込むかのようなこの大手印刷会社の新しい展開には目を離せません。